2016年7月18日
定期的にご来院されている患者さんのうちのおひとり。
風邪をひいたと思っていたら、だんだん咳が酷くなり、
喋ると咳が止まらなくなる、朝方に咳の発作で目が覚めるようになってしまった。
春から職場移動で環境が一変し、激務の毎日に体がついていかないのに、
早朝の咳で更に体力を消耗している様子。。。
病院で検査してもらい、レントゲンでは異常なし。
抗生剤を1週間服用するも効果なし。
血液検査は結果待ち。
声も出せず、足元もふらふらの状態でしたので、
特殊な鍼法である「北斗鍼」で治療しました。
翌週、経過はどうでしたか?と尋ねたところ
治療後は、朝まで深い睡眠がとれて翌朝は楽でしたと。
そして、その2日後に、「もの凄い頭痛と共に大量の痰が出て、
びっくりする程の便が出ました…!」
その後、気管の痛みが無くなって、昼間の咳の回数は減ったということでした。
これは、おそらく好転反応だと思います。
そして、なかなか出なかった血液検査の結果を聞きに行くと、
『百日咳』感染だということでした。
最近、大人の百日咳が増加
(グラム陰性桿菌の百日咳菌感染)
日本では、複数の抗菌薬が無効の多剤耐性菌による患者数が
増えているそうです。
幼児との接触は避けなければいけません✖
大人の百日咳は、重症化することはないようですが、
咳が治まるのには3か月ほどかかるそうで、辛いですね。
お仕事にも差し支えます
次の来院時には、普段の鍼治療に戻して、
喉から気管にはメディカルアロマを併用。
これにより、朝方の咳の苦しさもだいぶ緩和されたようです。
1ヶ月経過した現在は、時々「コンコン」と咳が出るくらいになったということです。
(薬はあまり好きでないので、効かなかった抗生剤の後、いっさい服用していないそうです)
抗生剤は緊急時には必要ですが、腸内の良い菌まで殺してしまうため、一気に免疫力が下がります。
耐性菌を増やさないためにも、安易な使用は控えることが推奨されています。
今回、初めて大人の百日咳の方の治療をいたしましたが、
鍼灸とメディカルアロマの併用で、通常より早い回復が見込めると感じています。
大阪市で鍼灸院をお探しの方は是非『鍼灸院をお探しの方は 藍采和』へお越しください
2016年7月18日
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