2020年5月
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新型コロナウィルスに関する臨床データを元に、各国から論文があがってきているようです。
その中で、薬ではなく栄養素に視点をあてたものが紹介されていました。
(現時点で査読前のプレリリース)
重症者と軽症者の血液検査を行ったところ、重症者では血中グルタチオン濃度が著しく低く、
活性酸素発生量(ROS)が高かったというものです。
活性酸素は炎症と酸化の数値です。
つまり、グルタチオン欠乏がある方が重症化しやすい傾向にあると、いうデータが得られたということです。
グルタチオンとは、3種類のアミノ酸、システイン・グルタミン酸・グリシンが繋がった酵素です。
抗酸化作用を持ち、体内で使われて酸化したビタミン類を還元したり、たんぱく質の合成、
異物の解毒をしています。
体内で合成されますので、食品から摂ることができます。
高齢者、糖尿病患者、肝疾患、呼吸器疾患、心疾患の患者ではグルタチオン欠乏が見られるとのこと。
これはコロナ感染重傷者と一致。
悪性の活性酸素を除去するには水素が有効で、グルタチオンを助けます。
グルタチオンを多く含む食品は、レバー、肉類、ブロッコリー、アボカド、トマト、キウイ、酵母など。
もちろん、グルタチオンを大量に摂れば良いという短絡的なことではありません。
ビタミンD欠乏なども影響が大きいようです。
大量に出回っている現代の加工食品、食品添加物は、こういった身体に必要な栄養素を摂取出来なくしています。
その結果として、一見元気そうに見えても免疫力の低下が潜んでいるのでしょう。
いざという時に、リスクを負わないよう、身体作り、体調管理を真剣に考える時代ではないでしょうか。